モネ大回顧展

国立新美術館にはじめていきました。
本当に展示室がべたーっと並んでいる構造なのね。
感想は、「うーん……」というもの。
もちろんモネの絵はとてもよかったんだけど、展示の仕方が今ひとつ意図が分からなかった。

見に行く前に、職場の、以前絵の先生をしていた人から「展示が時代順じゃないから、画風の変遷なんかが分からなくてちょっと……」と聞いていた。
その時は、絵を描く人はそう思うんだろうけど、素人にはモチーフごとの展示もいいんじゃないかな、と思っていた。
だけど、実際に見てみるとやっぱりちょっと見にくかった。
かかれた時期がいきなり20年ぐらい飛んだりするので、素人目にも明らか、「あれっ?」っと思わされる。しかも、同じようなモチーフなら年代順に並んでいるかというとそうでもなかったりして、ますます混乱。
まあ、この辺は好みの問題や、あえての挑戦だったのだと思うのですが、展示の最初にモネの年譜がないのがまったく意味不明。生没年すらどこにも書かれていず、その絵が何歳頃に描かれたものなのかまったく分からない。家族関係も分からないので、「日傘の女」を奥さんと思っている人もいた。(オーディオガイドでは義理の娘と説明していたけど)
展示の最初の方では、1900年頃が一番新しい絵だったので、「この頃が晩年か」と思っていると1926年まで生きている。
予習しないのが悪いと言われればそれまでなんだけど、年譜を載せないことについてはまったく意図が分からない。
それから、オーディオガイドもちょっと物足りなかった。普通、もうすこし詳しい解説をしてくれるような気がするんだけど。

モネの作品とは関係なく、展示に対するフラストレーションのたまった展覧会でした。