こんな夢を見た1

 ビクトリア時代のある地方の村。女二人に男一人のきょうだい。わたしは妹の目線で見ている。みんなが10代の頃、質素な生活を姉弟仲良く送っている。なぜか外から見ている自分もいて「この男の子は後に有名な音楽家(か画家)になるから、いずれ都に出て行くんだよな」と思っている。
 次の場面は都で貴婦人、奥様、お嬢様に囲まれている男の子、といってもすでに20代。
 次の場面では、村で待っている妹の所に兄が迎えに来る。
 妹はとても喜んで、兄がこの貧しい境遇から救い出してくれると思う。都に行く馬車か何かに二人で乗っている。妹は、突然兄に「兄を異性として愛している」と打ち明ける。兄は非常に驚いて、妹は狂っていると思う。
 最後、妹は兄に精神病院に入れられてしまう。
 一応すべてを妹の目線で見ていたのだけれど、ここで再び、外からの視線で「この兄はかっこいいし優しいけど、どうも芯のない優しさだと、わたしははじめから思ってたよ」と冷静な感慨を抱く。
 
 漫画『エマ』を借りて読んだり、サラ・ウォーターズの『半身』『茨の城』など、ビクトリア朝の話を続けて読んだからかな。ストーリーになっていておもしろかった。