2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『赤ちゃんはどこまで人間なのか』

ポール・ブルーム著 最初に赤ちゃんに対する実験が多く取り上げられているが、タイトルほどには赤ちゃんは登場しない。それよりも、私たちの感覚、本物と偽物、嫌悪、道徳などについて広く取り上げられている。 最初に登場する実験は、こんなの。 赤ちゃんが…

『小野田寛郎の終わらない戦い』

戸井十月著。 おもしろかった。 小野田寛郎は戦後29年間ルバング島に潜伏「任務」を遂行し続けていた人。 この人の帰還をテレビで見た気もしていたけれど、たぶん、勘違い。でも、わたしが小さかった頃にはまだ「横井さん」や「小野田さん」はしばしばテレ…

『屁タレどもよ!』

中村うさぎ著。 斎藤美奈子の書評を読んでいたら、この本について、「出版社の自主規制で店頭販売できず、ネット販売のみされた」と書いてあったので、野次馬根性で図書館でリクエスト。 本人も書いているように悪口満載の本なんだけど、そんな店頭販売でき…

映画「ホテル・ルワンダ」

つらかった。見ているのが本当につらい映画だった。 お互いに結婚したりして普通に暮らしてきたツチ族とフツ族がある日突然殺し合うことになる。この映画が描いた時点では、フツ族(多数派だが社会的には不利な立場に置かれていた)が、ツチ族(少数派で優遇…