2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『統帥権と帝国陸海軍の時代』

秦郁彦著 統帥権:軍隊を指揮、命令する権利。 だからなに?という気がするけれど、問題は「統帥権の独立」なんだろう。 つまり、海軍大臣や陸軍大臣に現役軍人(だけ)がなるようになって、歯止めがなくなってしまったということか? よく聞く「参謀本部」…

『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』

ジョージ・ジョナス著 映画「ミュンヘン」の原作。映画でよくわからないところがあったので、図書館で予約して、ようやく来ました。 おもしろかった。 映画は、この本の内容をよく追っていたということがわかったけれど、やっぱり、あれだけでは説明不足。5…

『浦島太郎はどこへ行ったのか』

高橋大輔著。著者は、浦島太郎を追って、中国、沖縄など各地をまわる。そのバイタリティーはすばらしい。 『日本書紀』において、浦島太郎(浦嶋子)が亀に出会って蓬莱へ出かけたとされているのは、雄略22年のこと。これは日本が中国へ使者を送った年でも…

『魔法使いハウルと火の悪魔』

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作。 映画「ハウルの動く城」を見たときには、原作をすっかり忘れていたので最近読み直してみました。 ……映画の評価急落。 だって、映画を見ていて「なに? 意味がわからない」と思ったのがほとんどみんな映画オリジナルの部分…

映画「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」

ファンタジー好きで、「ナルニアシリーズ」を何度か読んだことがある私と、小中学校時代「ナルニア」が大好きで、何度も読み返したという友人が、映画「ナルニア国物語」を見てきました。 二人の感想は「……」 別の友人が「眠くなった」と言ったのもわかる気…

「パッチギ!」

おもしろかった。けど、何度も出てくる乱闘、暴力シーンはちょっとつらい。それにしても若者は不死身で回復も早いなあと思ったら、そうでもなかったりして。 つっぱりファッションはなんとなく懐かしい。なんでマスクしてるんだろう?「在日の人は(不満があ…

『飛鳥の朝廷と王統譜』

『飛鳥の朝廷と王統譜』 篠川賢著 6,7世紀における天皇家の皇位継承の原則について探った本。 ごく簡単にいってしまうと、「近親婚によって生まれた男子」というのがそれ。近親婚とは、異母きょうだい婚やオジメイ婚のこと。 そして、女帝は、その原則に…