『異形の王権』

網野善彦著。
異形の王権 (平凡社ライブラリー)
途中でかなり長い間中断していたので、かなり忘れてしまった。
タイトルにひかれて読んだのだけれど、「王権」については最後の最後の論文のみで、「異形」と言われるものを広く扱っている。その中で、特に「聖」から「賤」へ変わっていったもの、たとえば蓑笠や柿帷などの特殊な(人たちが着た)衣装=異形が論の中心になっている。また、頭巾などもそう。それから「扇の骨の間から見る」などという特殊な動作(一時的に人ならぬものに身を変えることにより悪霊が憑かぬようにする)へも論は及ぶ。
また、飛礫打ちや飛礫合戦などの論もおもしろかった。
だけど、細かいことはみんな忘れてしまった。
こういう本はちゃんとメモ取りながら読まなければねえ。