『はじめからの数学1 幾何学 空間と形の言語』

ジョン・タバク著。
はじめからの数学 (1) 幾何学 ~空間と形の言語
難しかった…… ほとんど理解できませんでした。これで高校生向けなの?
自分があまりに文系人間で、高校時代、数学も、いいとは言えないまでも、それなりな点数(5段階で3〜4,たまに2)くらい取っていたのに、みんな忘れてしまって、しかも、「今習っていることが何を表すのか」を知らないまま計算だけしていたような気がして、新聞にこの本の書評が載っていたのをきっかけに図書館で借りてみる。
幾何学ユークリッド幾何学と思っていたのだけれど、いろいろあるのね。射影幾何学は絵を描くときのことをイメージすれば、ちょっとはわかる(ような気になる)。
でも、その後の非ユークリッド幾何学となると何を表すのやら。
「直線l(エル)とl上にはない点Pが与えられたとき、Pを通りlに平行な直線は2つ存在する」
そんな馬鹿な、って気がします。本に書いてある図も明らかに一つは、もうすこしのばせば線lと交わりそうだし。
だけど、これはしゃくれた円錐をおしりでつないだような形の表面では実現するのだそうだ。そんなこと言われたってあんた。。。って感じ。
「また、三角形の角度の和は180°とは限らない。」
これは、地球の経線を考えればとりあえず何となくわかった。経線はすべて赤道と直角に交わっている。つまり、経線と直角との角度は90°。経線二本の角度を足せば、それだけで180°になってしまう。だけれど、その線を延ばして北極(南極)で線同士がくっついたとき、そこに出来る角度は無論0°ではない。

世の中にはこういう考えが出来る人がいて、それを発表するとすぐそれを理解する人もいる。
1時間でいいから、そう言う人の頭の中をのぞいてみたい。