『「民族浄化」を裁く 旧ユーゴ戦犯法廷の現場から』

多谷千香子著。
「民族浄化」を裁く―旧ユーゴ戦犯法廷の現場から (岩波新書 新赤版 (973))
個人的テーマの一つユーゴスラヴィア本。
旧ユーゴの戦犯法廷に、日本人の、しかも女性の判事がいたとは全く知らなかった。
旧ユーゴの戦争の中でも、彼女があつかったボスニア紛争についてページが割かれている。
ドイツが勝手に承認したクロアチア独立から始まったユーゴの崩壊。
民族浄化の原因の一つとなった民族主義ミロシェビッチを、欧米は組み易しと判断していつまでも大統領として立て続けた。扮装終結後、「軍事力のバランスを図るため」と称して、アメリカは、モスリム人たちに兵器供与と軍事訓練を施す。
ユーゴ紛争は無論、自分たちの招いたことであろうが、それにガソリンを注ぎ続けたのは欧米などの国際社会であると、つくづく感じられた。
今日の「クローズアップ現代」がこの、「ボスニア紛争10年」という特集だったのだけれど、昼間強風の中、自転車であれこれ用を足していたせいか、どうにも眠くて起きていられなかった。がんばって途中3回目を開けただけだった。いいタイミングの放送だったのに……