『歴史よもやま話西洋篇』

池島信平編。

歴史よもやま話 西洋篇 (文春文庫 283-4)

歴史よもやま話 西洋篇 (文春文庫 283-4)

日本篇がとてもよかったのでずっと探していた。古本市で昭和45年の第9刷を見つけて喜んで買ったはいいけれど、それで満足しちゃって途中まで読んで、ずっと積ん読
元はNHKのラジオ対談で、昭和37年から昭和41年の語りおろしまでが収録されている。
現在では否定された説(ピラミッドが墓)があったり、わかりやすくするために挟まれた現代の状況に例えた例が、今となってはかえって難しかったりしている。また、ジョージ・ワシントンとかビスマルクなんていう項目は、今ならばこのくらいの分量の本ならとりあげられないのではないか? 
しかし、なんと言っても対談が昭和40年前後に語られたため、ピラミッドについて江上波夫が語っていたり、ロシア革命荒畑寒村が語っていたりする。
そして、すごいのが、語りおろしの第二次世界大戦
陸軍大臣秘書官だった人や、すでに外交官として海外にいた人が語っている。
加瀬さんと言う人は、1941年に松岡外相がヒトラーに会ったときに立ち会っていたり、降伏する前に、東郷外相に言われて幣原喜重郎に会いに行ったりしている。

まだ東洋篇も積ん読中。