『容疑者Xの献身』

東野圭吾著。
容疑者Xの献身
このミス1位にして直木賞
このミス以前、直木賞以前に図書館にリクエストしたのに、9月20日すぎからこの間まで待った。
おもしろかった。
さほど厚くない本で、1段組。今の基準からすると長編の中では短い方だと思う。その分量で、「容疑者Xの献身」が過不足なく、しかもかなりな重さをもって描かれている。
読み終わって、まさしくこのほんのテーマは「容疑者Xの献身」であったとわかる。
トリックは、本当に空前絶後のもので、よく思いついたなあと思う。このトリックを、自分のためではなく「献身」に使ったのもアイディアだと思う。
しかし一方で、こういう「献身」をされてもうれしいかどうかは疑問。