映画「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」

ファンタジー好きで、「ナルニアシリーズ」を何度か読んだことがある私と、小中学校時代「ナルニア」が大好きで、何度も読み返したという友人が、映画「ナルニア国物語」を見てきました。
二人の感想は「……」
別の友人が「眠くなった」と言ったのもわかる気がする。
重厚なカントリーハウス、壮大なナルニアの風景、キュートなタムナス、堂々としたアスラン
映像はすごかった。
かなり忠実に映画化されていると思う。
だから……「ひょっとして原作がナンなの?」
と思えてしまったのが悲しい。
4人がナルニアに入った時点ですでに春が始まる。白い魔女を殺したのは結局アスラン
4人の役割が今ひとつはっきりしなかった。

ただ、映画を見てわかったことは、やっぱりアスランはキリストなんだなあと言うこと。
子供時代に読んだときには、最初アスランがなんであんなに無力なのか、無力に殺されていくのかわからなかったから。

それから、最終作『最後の戦い』から逆算して作っているからかもしれないけれど、上の二人があまりに大人、それも「夢を忘れかけた大人」。そこが切なかった。私は今も昔もスーザンが好きで、自分の性格もどちらかというとスーザンだから余計に、つらかった。だから「ナルニア」自体それほど好きじゃないのだ、実は。
すきっ歯ルーシーはかわいい! ひねくれ屋のエドマンドも結構踏み込んで描かれていてよかった。
ちゃんと、「プリン」じゃなくて「ターキッシュディライト」でしたね。そんなにうまいものにも見えなかったけど。

続編が作られたらやっぱり見に行くと思うけれど、その時は、映画として、原作よりも強弱をつけてもいいと思う。