『屁タレどもよ!』

中村うさぎ著。
屁タレどもよ! (文春文庫)

斎藤美奈子の書評を読んでいたら、この本について、「出版社の自主規制で店頭販売できず、ネット販売のみされた」と書いてあったので、野次馬根性で図書館でリクエスト。
本人も書いているように悪口満載の本なんだけど、そんな店頭販売できないほどのモノでもない。
特に問題視されたのが、北川悦吏子内田春菊についてで、飯星景子の回は新聞掲載できなかったという。
これで自主規制って、出版社の方が間違っていない?ってかんじ。北川悦吏子の本は読んだことがないから、あたっているのかはわからないけど、さもありなん、な感じだし、はずれていたとしても、黙殺できるレベルのもの。内田春菊の回は相当過激だけど、それは内田自身が小説に書いたことが過激なだけ。実際、後に対面したときも問題なかったようだし。
飯星景子の回は、完全にまっとうなことしか言っていない。「宗教って言うとうさんくさく思うのは間違っていると思うけど、やっぱりうさんくさく感じちゃうし、彼女に禊ぎを求めてしまう。だけど、そう思う自分もどうなの?」って感じで、わたし自身がいつも(新興)宗教に感じることと似ている。

で、わざわざブログに感想まで書いたのは、ただ一つ
安達祐実を見ると、山岸涼子の『汐の声』を思い出す」という所!
そうなのよ! わたしも常々公言していて、このマンガを貸すときに「安達祐実を思い出すよ〜」と注釈付きで貸すのだけれど、みんな「そんな感じだね」といまひとつな感想。
だけど、どうしたって安達祐実を連想してしまう。
怖いんだよ〜このマンガ。最高(最悪)に怖い。