「マンマ・ミーア!」

ロンドンで舞台を見たのだけれど、映画もとてもよかった。
舞台は、なんといっても客席の沸き方がよかった。白髪のお婆さんと言っていい人が、
立ち上がって踊り出したりしてたから。

映画の方は、やっぱり言葉が細かいところまでわかるので、また別の感動があった。
コメディ、といってもいいミュージカルなのに、思わず泣いてしまったところが2カ所あった。
1つは、ドナ(メリル・ストリープ)が、娘の結婚式のための支度をしてあげているところ。
髪をとかしてあげたり、ペディキュアを塗ってあげたりしながら歌う、
Slipping Through My Fingers。 
かわいい娘がいつの間にか巣立つ年になったことを思いながら歌う歌。
これは、やはり全編の中でも「泣かせどころ」なんだと思う。

そして、もう一つは、Dancing Queen
ドナが歌い出し、やがて島中の女性たちが歌い、踊り出すというシーン。
これで泣いてしまうなんて、「私って感傷的すぎる?」と思ったけれど、あちこちの感想を見ると、
やはりここで泣いてしまったと言う人が結構いる。
「若くてスウィートな17歳」だったことが誰にでもあるのだと、
誰の中にも、今でも
「若くてスウィートな17歳」が隠れているのだと、そう分かるからかも知れない。
人生っていいな、楽しいな、そう思えた。

本当に、見るだけで幸せになれる映画だと思う。