「レベッカ」

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帝劇のミュージカル。
ダブルキャストのダンヴァース夫人は涼風真世

レベッカ』は、原作も映画も中学生のころに触れたきり。それから、英語の勉強にとダイジェストの朗読テープを何年か前に聴いた。かなり『ジェーン・エア』とごっちゃになっている。『ジェーン・エア』よりもこちらの方が好きだった記憶はある。

正直、マキシム役の山口祐一郎にかなりの不安を持って見た。前回見た「パイレート・クイーン」がなんとも言えない演技だったから。
まあ、覚悟していたよりは良かったかな。声だけ聞いていると演技もそれなりだし、歌はもちろんいいんだけど、動作・仕草がちょっと変。いつも変。そこがまた目が離せないというか……

「わたし」役の大塚ちひろは、声といい演技と言いぴったりだった。閉塞的な屋敷の中で、彼女の声がのびやかに響く。抑圧的な涼風真世のダンヴァース夫人と好対照だった。

基本的に演技・歌とも折り紙付きの人たちが一同に会した舞台。もう一度見たいと思った。
サンセット大通り」「レ・ミゼラブル」などと並んで、大好きなミュージカルの仲間入りをしたかも。

しかし、なんと言っても原作の素晴らしさが舞台の素晴らしさにつながったと思う。不在のレベッカの存在感。
映画を見直したくなった。