2006-01-01から1年間の記事一覧

『Darren Shan』 全12巻

『Darren Shan 』シリーズ全12巻 Darren Shan 著 『Cirque Du Freak』で始まるシリーズ。 著者と同じ名前のダレン・シャンはあるサーカスから毒蜘蛛を盗む。そして、それがきっかけとなって半分吸血鬼になってしまうのだ。 150ページほどの薄さと、大き…

『容疑者Xの献身』

東野圭吾著。 このミス1位にして直木賞。 このミス以前、直木賞以前に図書館にリクエストしたのに、9月20日すぎからこの間まで待った。 おもしろかった。 さほど厚くない本で、1段組。今の基準からすると長編の中では短い方だと思う。その分量で、「容…

『Angels & Demons』

Dan・Brown著。 『ダ・ヴィンチ・コード』の作者の前作。主人公も同じ。舞台はバチカン。コンクラーベが行われようとしているサン・ピエトロ寺院から、4人の枢機卿が消えた。その上、大爆発を起こす可能性のある反物質までもが、バチカンのどこかに仕掛けら…

「夢のチョコレート工場」1971年。

ジョニー・デップで映画化された原作ロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』を、ディズニーが1971年に映画化したもの。 同じディズニーのせいか、チョコレート工場の中は、「オズの魔法使い」のマンチキンランドのようだった。こびとが出てくるの…

『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』

佐藤優著。 めちゃくちゃおもしろかった。 それに、あたまがいい人なんだな〜と思った。どういうところが頭がいいかというと、難しいことをわかりやすく書いているから。たとえ話なども素人にもわかりやすい。 鈴木宗男事件で、鈴木に先立って逮捕された外務…

「ミュンヘン」

スティーブン・スピルバーグ監督。 なんの予習もしないで見たら、ちょっとわからなかった、というか深読みしすぎてしまったところがあった。主人公アブナーが、いろいろな時に、ミュンヘン事件で人質や犯人たちが死ぬシーンをフラッシュバックで見る、そこが…

PARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」

三谷幸喜作・演出。 おもしろかった。けど、いつもの三谷演劇と歌舞伎とのちょうど中間といった感じで、双方の味が幾分薄まった感もある。 だけど、多用される早変わり、時事ネタをいれた台詞、本来歌舞伎ってこういうものだったのだろうな、と思える楽しさ…

『紅一点論 アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』

斎藤美奈子著 『ものは言いよう』などの、フェミニズム的な本も書いている著者の、アニメ・特撮・伝記のヒロイン像を分析した本。アニメには男の子の国と女の子の国がある。 男の子の国は、「ガッチャマン」とか「ガンダム」などの悪とたたかうストーリー、…

彩の国シェイクスピアシリーズ「間違いの喜劇」

http://blog.eplus.co.jp/shakespeare/archive/c359複雑なストーリーなので、内容についてはリンク先を参照してください。 芸術劇場会員の方に取っていただいたら、最前列まん中だった。 自分が小栗ファンでないのが残念なくらい、真ん前。 高橋ファンではあ…

『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』

木村元彦著。 これも、発売直後に買って途中まで読んで放ってあった。(現在積ん読消化月刊) 1999年のNATO空爆により終わったとされるコソボ紛争、しかし、その後もセルビア系の民間人が3000人も行方不明になるなど、「民族浄化」は相変わらず…

『歴史よもやま話西洋篇』

池島信平編。歴史よもやま話 西洋篇 (文春文庫 283-4)作者: 池島信平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1982/06メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る日本篇がとてもよかったのでずっと探していた。古本市で昭和45年の第9刷を見…

『ぼくは生きている』

テリー・ホワイト著。 「ぼく」は物心着いてから聞いた言葉をみんな覚えている天才少年。だけど、みんなには低能と思われている。なぜなら、脳性麻痺で体を全然動かせないから。 「ぼく」の現実をついに受け入れることが出来なかったお父さんは、離婚して別…

「オリバー・ツイスト」

ロンドンの下町が再現されている。サラ・ウォーターズとか、ディケンズだけではなく、時代の重なるいろいろな作品が思い出される。 テムズ川にナンシーにゆかりの階段があったと思うけれど、それはブラウンロー氏と話をしたあの階段のことなのかな? グリニ…

「Mr.&Mrs.スミス」

だいぶ前に見ました。 なんてことのない話だけれど、美男美女は見ているだけで楽しい。 アンジェリーナ・ジョリーの顔、というかくちびるって不思議。あのくちびるが他の人の顔にあれば、ぜったいきれいじゃない(いっそみにくい)と思うのに、彼女の顔にあ…

『誰のための綾織』

飛鳥部勝則。 これはすでに回収された曰く付きの作品。 故三原順の代表作『はみだしっこ』をあまりに「引用」しているため出版社が回収を決めたらしい。野次馬根性と、『はみだしっこ』が好きだったので、図書館で借りてみた。 詳しくはおっぺさんの書評にお…

『盤上の敵』

北村薫著。 妻を人質に取られたテレビ制作者が、妻救出のために、警察を出し抜いて犯人と交渉をする。果たして、妻を無事に取り戻し、しかも犯人を逃さないためには、どのような手を打てばいいのだろうか?という話なんだけれど、チェスに例えるのならば、犯…

『扉は閉ざされたまま』

石持浅海著。 「このミス」2位。 「このミス」2位? べつにつまらなかったとは言わないけれど、「このミス」2位? こうやって書評を書く動機には3つあって、一つはお勉強系の本についての覚え書き。そのほかは、すごくおもしろかったときと、なんだこれ…

『窓際OLトホホな朝ウフフの夜』

斉藤由香著。 著者は斎藤茂吉の孫にして北杜夫のお嬢さん。 サントリーの健康食品を扱う部門で、マカという「精力剤」のキャンペーンをやっているらしい。 職場のいろいろな話や、マカを求める作家や編集者の話もおもしろいのだけれど、やっぱり北杜夫の話が…

『告白』

町田康著 途中でよほどやめてしまおうかと思った。図書館で借りたんだけれど、次の予約も入っているし、とても読み終えられないんじゃないかと。 独特の文体が最初読みにくかったのもあるし、それに(ほとんどの人は承知して読んでいると思うけれど、一応伏…

『妖精が舞い下りる夜』

小川洋子。 『博士の愛した数式』で話題の小川洋子のエッセイ集。‘90年〜‘92年頃のものなので10年以上前、著者30歳前後の頃。 「選ばれた言葉が輪郭を作り、切り捨てられた言葉が空洞を生み出す」 「(ツインピークス」の登場人物はみんな何かが欠け…

『ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く』

サイモン・コックス著。 人に借りて読む。 この手の解説書がどれほど出ているかは知らないし、他のは立ち読みすらしていないのだけれど、これは、『ダ・ヴィンチ・コード』のだめなところはだめとはっきり書いているのがいい。事実と違う部分はちゃんとそれ…