ゲゲゲの女房

1209098037*ゲゲゲの女房作者: 武良布枝出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2008/03/07メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 441回この商品を含むブログ (166件) を見る水木しげるの奥さんの、手記。生い立ちから、水木との出会い、「漫画家の女房」とし…

NHKスペシャル『激流中国』:「小皇帝」の涙

以下、ヤフーニュース、「サーチナ・中国情報局」の紹介より引用。 NHKは6日、中国の小学校を支配する“成績至上主義”に葛藤する子供たちの心のうちを取材した番組を放送する。 <サーチナ&CNSPHOTO> NHKは6日、中国の小学校を支配する“成績至上主義”に葛藤…

「君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956」

【1956年の“ハンガリー動乱”と、その数週間後に起きたオリンピックでの“メルボルンの流血戦”という2つの史実を背景に、歴史と政治に翻弄されながらも最後まで自由を求めて闘った若者たちの愛と悲劇の物語をエモーショナルに綴るヒューマン・ストーリー。監…

『プラハの憂鬱』

プラハの憂鬱―素顔の東ヨーロッパ (1979年) (講談社現代新書)作者: 左能典代出版社/メーカー: 講談社発売日: 1979/10メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る*1193661776 1976年から1年間、当時の東欧をまわった記録。 そのころは、各国はいま…

『浮世の画家』

浮世の画家 (中公文庫)作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,飛田茂雄出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1992/04メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る作品の内容に触れています。ご注意ください。 「日の名残り」(映画しか見て…

『わたしを離さないで』

わたしを離さないで作者: カズオイシグロ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/04/22メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 568回この商品を含むブログ (547件) を見る静かな、本当に静かな物語だった。巻末の柴田元幸の解説にあるように「入念に構成され…

Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(US)作者: J.K.Rowling,Mary GrandPre出版社/メーカー: Arthur A. Levine Books発売日: 2007/07/21メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (66件) を見る

うん。おもしろかった。 あとからいろいろ気づく欠点や、いそぎすぎたところなんかはあるんだけど、第1巻の願望充足的な話からよくここまで持ってきたと思います(何様だ?自分) 第1巻は、みんなにいじめられてる僕だけど、本当はすごい奴で、有名で勇敢…

小説十八史略(一) (講談社文庫)作者: 陳舜臣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/01/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (32件) を見る

陳舜臣著。 二度目の挑戦で完読。 おもしろいんだけど、図書館で借りているのでちょっとした拍子で中断してしまうと、それきりになってしまう。今回も半年以上の中断期間を挟んで、でも、何とか読み終わった。 しかし、すでにほとんど忘れている。 三国志の…

王朝貴族の悪だくみ―清少納言、危機一髪作者: 繁田信一出版社/メーカー: 柏書房発売日: 2007/04/01メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (11件) を見る 

前著『殴り合う貴族たち』と同じく藤原実資の日記『小右記』などが元ネタ。 前著の方が、登場する人物がメジャーだったのでおもしろかった。道長の子供とかね。 それに対してこちらは、主に受領たちをメインにしたエピソードが語られている。 地方に赴任した…

モネ大回顧展

国立新美術館にはじめていきました。 本当に展示室がべたーっと並んでいる構造なのね。 感想は、「うーん……」というもの。 もちろんモネの絵はとてもよかったんだけど、展示の仕方が今ひとつ意図が分からなかった。見に行く前に、職場の、以前絵の先生をして…

『嵐が丘』

E・ブロンテ著 鴻巣友希子訳。鴻巣さんのエッセイを読んで、この新訳を呼んでみようと思いました。 『嵐が丘』を読むのは3回目。中学時代に河出の緑色の文学全集で読んだものの、ほとんど訳が分からず楽しめず。それから、ブロンテ姉妹のふるさとハワース…

『嵐が丘』

嵐が丘 (新潮文庫)作者: エミリー・ブロンテ,鴻巣友季子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/28メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 25回この商品を含むブログ (135件) を見る

赤朽葉家の伝説作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/12/28メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 148回この商品を含むブログ (506件) を見る

桜庭一樹表紙裏から転載。(してあるブログからさらに孫引き) 「辺境の人」に置き去られた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財をなした旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の千里眼奥様と呼ばれることになる。これが、わたしの祖…

『明日なき身』

岡田睦著。明日なき身作者: 岡田睦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見るなんでこれを読んだかというと、図書館のホームページ、新刊案内のリストを見て「恩…

『風が強く吹いている』

三浦しをん著。風が強く吹いている作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/21メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 342回この商品を含むブログ (399件) を見る すごくおもしろかった。 最後の方は涙も出た。 だけど、ちょっと引っかかった…

「コリオレイナス」

彩の国さいたま芸術劇場にて。 複雑な話なので詳しくはhttp://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2007/p0123.html]こちら。結局大衆は「衆愚」なのか。そんなことを考えさせられた。 コリオレイナス(マーシアス)の高慢にも、もちろん不快感を覚えた。 民…

「007 カジノ・ロワイヤル」

ジェームズ・ボンドの007としての初仕事。とのことだったので、昔が舞台なのかなと思ったのですが、ばりばりの現代でした。その辺、007の世界は自由ですね。 男性はほとんどみんな好きなのに、女性はそれほどでも、という映画に「寅さん」「釣り馬鹿」…

「硫黄島からの手紙」

わたしにとって硫黄島は、折口信夫の弟子であり、養子でもあった折口(藤井)春洋が戦死した所、だった。 洞窟、残された日記や手紙、ほぼ全滅、そんな言葉から、硫黄島はすごく小さくて洞窟があるだけの無人島のようなイメージを持っていた。 よく考えてみ…

NHKドキュメンタリー「21歳になりましたアメリカ編・イギリス編」

正確に言うと、イギリス編は先行して始まっているので「49歳になりました」です。 続けてみたせいか、アメリカ編・イギリス編はちょっと印象がだぶっている上に、日本、ソ連編ほどのインパクトは受けなかった。 ひとつは、彼らがみな「住宅地の子どもたち…

『仏教が好き!」

河合隼雄×中沢新一 に出てくる、貨幣は神に似ている。どちらも永遠と言うことを言っているから。神のキッチュな表現形態が貨幣だ。という言葉。 彼女は7歳の時に、「雲にも、水にも神様がいる」と言い、すごく満ち足りて安定していた。21歳の今も、自分の…

NHKドキュメンタリー「21歳になりました・旧ソ連」

7年ごとの成長記録▽激動の時代を生きる若者たち▽語り・風吹ジュン 21歳になりました・旧ソ連◇旧ソ連で生まれた子供たちの成長を7年置きに記録したドキュメンタリー。21歳になった子供たちの現在を取材し、それぞれの人生を踏み出した彼らの姿を追う。幼い時…

『東寺の謎』

三浦俊良 タイトルは怪しいけれど、東寺の塔頭の住職さんが、東寺の成り立ちやら、空海の人生、ご自分の人生について語った本。 この間旅行で東寺に行ったので借りてみました。 印象に残ったのは不動明王などの明王について。憤怒の形相でとても怖いが、身に…

『チョコレート・コスモス』

恩田陸 恩田陸が描く「ガラスの仮面」へのオマージュ。 という訳で、読み始めた時から誰がマヤで誰が亜弓さんかは一目瞭然。 伝説のプロデューサーが久しぶりに舞台を手がけることになり、それは女優二人の芝居になるらしい。そのオーディションはひそかに始…

『マンスフィールド・パーク』

ジェーン・オースティン オースティンは『説きふせられて』に続く2冊目。 どちらもおとなしい主人公で、映画になった『エマ』とかとは雰囲気が違うのかも知れない。 『説きふせられて』は、派手な姉たちの陰に隠れた主人公に結構共感したのだけれど、こちら…

『危うし!小学校英語』

鳥飼玖美子 小学校での英語必修が既定路線になっているが、本当にそれでいいのか?同時通訳者を経て立教大学教授になった筆者が語る。 一定以上の年齢になると言葉を身につけられなくなるという「臨界点」は本当か? 英語の早期教育を受けてきた人たちは、み…

『明治天皇の一日 皇室システムの伝統と現在』

米窪明美 すごくおもしろかった。 明治天皇の宮中は超身分社会。 用事すら身分を飛び越えては伝えられず、伝言ゲームのように上から下へと降りていく。 女官たちは、立ったままでは天皇の前を通れず、膝行と言って膝歩きするしかない。 庭仕事をするものたち…

「7年ごとの成長記録 21歳〜家族、そして私〜」

8月18日(金)総合・後10・00〜11・15 NHKでは、日本各地の子どもたちを7年おきに取材し、彼らの成長と社会の変化を追う番組を制作してきた。14年前、7歳だった子どもたちは今、21歳。今回の番組では、成人し、それぞれの人生を踏み出そうとする彼らの家族へ…

『大放浪 小野田小異発見の旅』

鈴木紀夫著 ルバング島で小野田少尉を「発見」した青年、鈴木紀夫氏の放浪の旅を描いた本。 ルバング島への旅は最後に少しあるだけで、大部分はそれに先立つ四年間の放浪、1969年から1972年までの旅が占めている。 本当に「大放浪」で、地図を見ただ…

東京国立博物館「若冲と江戸絵画」展

いやあ、ものすごい人だった。まもなくお盆のせいか、まもなく終わってしまうせいか? もっとも一番人気は東京都美術館の「ペルシア美術展」で、上野駅からまっすぐ行列が続いている感じだった。テレビ東京「美の巨人たち」でやっていたのを見たので、余計に…

映画「太陽」

ロシア人監督が昭和天皇を描いた、という話題作。 最初の、天皇の生活を淡々と描いたところはちょっと眠かった。しかし、今回は目を見開いて歯を食いしばって寝ないようにがんばる。 天皇役のイッセイ尾形は、口元の開き具合、動かし方などかなり昭和天皇に…